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簡単DIY!自然塗料でスポンジング塗装

ラズール塗装

写真提供:設計監理 YURI DESIGN

 

スポンジング塗装とは、特殊な塗装技術の中の1つです。

 

今回はリボス自然健康塗料 デュブロンを使って、DIYで誰でも簡単にできるスポンジング塗装の方法を紹介します。

 

 

スポンジング塗装とは?


スポンジング塗装とはその名の通り、スポンジ(海綿)を使う塗装方法です。

海綿スポンジ画像

内装の壁に塗装することが多い欧米では、様々なデコラティブペイント(装飾塗装)が一般的です。スポンジング塗装の他にも、テーマパークなどで見かける石や木の模様を再現したりする塗装法や、使い込んだ雰囲気を出すエイジング塗装などがあります。

 

スポンジング塗装はデコラティブペイントの中でも、簡単にできる塗装方法で初心者やお子さんにも向いています。塗料とスポンジなどを用意するだけで、すぐに壁の装飾や模様替えに取り掛かることができます。

 

 

スポンジング塗装DIYの手順


リボス自然健康塗料の漆喰調塗料デュブロンを使って、より凹凸や表情が出るスポンジングの手順をご紹介します。

 

スポンジング塗装に必要なもの

デュブロン(約10㎡/L当り・1回塗り)

・スポンジ(海綿スポンジが使いやすいが、市販のスポンジの表面をちぎり凸凹をつけることで自然なパターン付けができる)

・水(洗い、薄め用)

・パレット(紙皿・ボウルでもでもOK)※スポンジの上で直接混ぜることもできる

 

<塗装手順>

①壁以外の部分に塗料が付かないように養生をする。

②オガファーザー壁紙(又は下地処理した石膏ボード)の上から、ベース色になるデュブロンをローラーで塗る。

デュブロン下塗り

③ベース色のデュブロンが乾燥後、着色用のデュブロンをスポンジでポンポンと叩くように塗り重ねる。

スポンジング手元アップ

写真提供:設計監理 YURI DESIGN

<塗装のポイント>

!ベースのデュブロンは白色に近いほど、塗り重ねる色彩をより自然に明るく見せる効果がありますが、好みの色でも構いません。

!壁が無塗装の状態から始める時は、2回以上重ね塗りをしましょう。

 

!狭いスペースや白い紙の上で、どの様な色彩になるのか試し塗りしてみると良いでしょう。もし思い通りに壁が仕上がらなくても、もう1度ベース色のデュブロンを上塗りしてやり直すこともできます。

 

!デュブロン(白)又は水で色を薄めたりスポンジの上で色を混ぜたりして、グラデーションを作っていきましょう。

 

 

スポンジング塗装はどこで見られる?


日本に複数あるシュタイナー学校では、ゲーテの色彩論を基にした人智学の色彩アプローチを見ることができます。教室の色彩が子どもの発達に与える影響を考慮し、子どもの成長に合わせて、教室の壁の色が暖色から寒色へと塗り分けられています。

 

このシュタイナー学校では、スポンジング塗装を含む「ラズール(透層)」という色彩技法が壁面塗装にも用いられます。本格的なラズールは、水彩画の様な透明性の高い顔料をスポンジやブラシを使って繰り返し着彩します。何日もかけて数人で塗装し、光の当たり具合などで微妙に変化する空間を作り上げます。

 

ラズールで仕上げた壁は、ローラーで塗った様な平坦で均一なイメージではなく、色の濃淡が空間の奥行きや広がりを感じさせ、より自然に近い環境づくりで子どもの感性を育みます。

 

最近では、ラズールが心身に与える影響やイメージからシュタイナー学校だけでなく、医療施設やオーガニックコスメのショップなどでも見かける他、住宅のインテリアにも幅広く使われています。

 

本格的なラズールに比べ簡単で取り組みやすい塗装方法が、デュブロンを使ったスポンジング塗装です。

 

こちらの乳児院では職員の方が仕事の合間に交代でスポンジング塗装に参加し、子どもがのびのび自由にできる明るい空間を作り上げました。

事例紹介:社会福祉法人 信愛学園御影乳児院(設計:YURI DESIGN

スポンジング塗装DIY

スポンジと塗料

写真提供:設計監理 YURI DESIGN

デュブロンのメーカーであるリボス社の企業理念は、ルドルフ シュタイナーが創始した人智学を取り入れ「自然と調和して人を育てる」という考えから塗料を開発し、色についても石や土から採れる色褪せのしにくい鉱物顔料を原料にしています。

 

また、デュブロンは合成樹脂や有害な化学物質を含まず、アレルギー体質の方にもやさしい原材料でつくられています。静電気をほとんど生じないため、汚れを寄せ付けにくく室内のきれいな空気を保つので、常に空気環境を整えなければいけない場所にぴったりです。

 

 

オーガニックフィニッシュでスポンジング塗装


さらに室内の空気環境をよくするには、下地からこだわる必要があります。

 

イケダコーポレーションが提案するオーガニックフィニッシュは壁にオガファーザー壁紙を貼り、その上からリボス自然健康塗料 デュブロンを塗るオリジナルの内装仕上げ工法です。

 

オガファーザー壁紙はドイツで120年以上の歴史を持つ、塗装下地用のエコロジー壁紙です。ドイツでは内容成分の安全性の問題から、ビニールクロスの使用が制限されていることもあり、再生紙のエコロジー壁紙は住宅以外でもホテルやレストランなどでよく見かけます。

 

再生紙やウッドチップからできた壁紙は呼吸性があり、メンテナンスは自然塗料を塗るだけで、リフォームや模様替えの時に出るゴミがとても少ないのが特徴です。

 

オガファーザーの上から塗装が可能なデュブロンは石灰から生まれた、漆喰のような風合いに仕上がる水性塗料です。カラーも豊富で、部屋ごとや壁と天井の色は塗り分けたり、壁1面だけ濃い着色で仕上げアクセントウォールにしたり、自然の色彩豊かな空間づくりを楽しめます。

 

また、仕上げにはスポンジング塗装を取り入れ、親子で色を選んだりDIYで部屋の壁を塗ったりという経験は、豊かな感性や表現力を育む成長過程にほかにはない情操教育にもなります。

オーガニックフィニッシュDIYコラム

 

まとめ


スポンジング塗装は独特な技法ですが、手軽で簡単にDIYが可能です。

 

漆喰調のデュブロンを使えば、凹凸やグラデーションの色彩に光が当たることで微妙に変化し、室内に自然な明るさと落ち着きを与え、世界で1つしかないアートな壁になります。

 

さらに、下地壁紙にオガファーザーを使用することで室内環境の改善にもなり、過ごしやすく心地よい空間を作り出します。

 

ぜひ、オーガニックフィニッシュでスポンジング塗装にチャレンジしてくださいね!